自分の目でたしかめる

宇宙飛行士の毛利衛さんが浜松に来た。
楽×学(ラクガク)inはままつにて
特別講座「宇宙からの贈りもの」
講師:毛利衛(宇宙飛行士/日本科学未来館 館長)に参加しました。
「宇宙少年団」と呼ばれる男子たちや女子たち、ブルーのジャンプスーツに身を包んだおっちゃん、一見宇宙なんか興味なさそうなおばさまたち。
1000人収容の会場は満席となり、やさしい熱気に包まれていました。
わたしはダンナさんの影響で漫画「宇宙兄弟」を読んでからというもの、知識がないくせに漠然と「宇宙」というものに興味を持つようになりました。
↓毛利さんも登場する。
夢を追いかける30代、二人で月面に立つという小さい頃からの約束を叶えようとする兄弟のお話。
好きなキャラは主人公の戦友、やっさんです。

毛利さんの実験の話、宇宙から見た変わりゆく地球の話。
講演の終盤、毛利さんが「そろそろ地球に帰らなければいけませんので…」と言ったとき、会場から笑いが起こったけど、本当のところみんな地球の外にいるような気持ちになっていたと思う。
楽しい時間はあっという間にすぎ、きましたよ質問タイム。
その道のプロフェッショナルに、自分をぶつけてみよう第2弾!!(第1弾は年末のデザイナー森本氏。)
まずは、小学校3年生ぐらいの少年。
「そこるうちゅうふくとおーらんうちゅうふくをきたことはありますか?」
そこる?おーらん?
高学年ぐらいの男子。「宇宙酔いとは具体的にどのような症状ですか?」
うーむ。車酔いみたいなもんじゃないのかい。
もっと毛利さんにしか聞けないことを聞いてみようよー。
浜松、いや遠州中の宇宙キッズたちが集結し、毛利さんのことをキラキラみつめながら手をまっすぐにピンと伸ばして、自分が指されるのを待っている。
子どもたちの時間を奪ってはいけないと大人たちは誰も手をあげない。
試しにあげてみた。
「はい、ではそこの女性。どうぞ」
当たったー!!!!
どきどきしながら聞いてみた。
宇宙に行くのを怖いと感じたことはないですか。
(これは宇宙兄弟を読んでいる人ならピンと来る質問。←隣に座っていたダンナが聞いてみろと言ったのです。自分で聞かずにずるい。)
そしてもうひとつ、毛利さんが憧れる人、尊敬する人はいますか。
「面白い質問だね、どうしてそんな質問したの?悩んでるの?」という毛利さん。
わたし悩んでたのか…自分でも気づいてないのになんで伝わったんだろう。
10メートル程離れた場所で、会話した。
ぼやけてあまり表情まで読み取れないけど、毛利さんからわたしに向けてずどーんと太い道ができて、立っているのがやっとのことに感じるほど圧を感じた。
人圧というのでしょうか。
毛利さんは、宇宙に行ったのはすべて自分で確かめたかったからだ、と言った。
これからも、全部自分の目で確かめて生きていきたいと。
そのあとに、キッズたちに向けて言った。
こちらに向かっている視線のエネルギー量で、圧倒された。
恐怖の原因を知れば、恐怖心は消せる。予測できないことは正直怖いけど、それよりも宇宙へ行ける喜びの方が勝っていたそうだ。
そして、「あなたの憧れる人は?」と毛利さんはわたしに尋ねた。
恐怖の原因を知れば、恐怖心は消せる。予測できないことは正直怖いけど、それよりも宇宙へ行ける喜びの方が勝っていたそうだ。
そして、「あなたの憧れる人は?」と毛利さんはわたしに尋ねた。
いくつになっても自分の好きを追いかけている人には憧れを抱きますとわたしは答えた。
毛利さんは、宇宙に行ったのはすべて自分で確かめたかったからだ、と言った。
これからも、全部自分の目で確かめて生きていきたいと。
そのあとに、キッズたちに向けて言った。
「なぜ?」と感じたこと、自分の興味の持てることを追求してほしい、そうすればデザイナーでも政治家でもサラリーマンでも、どんな職業にも活かせる力になるから。
デザイナーという仕事をひとつの例に出された時、特にわたしはグラフィックデザインを仕事にしていますとか、何も発言していないけれど、なんだか全部見透かされたような、毛利さんって不思議な人だと思った。
そして講演会は終了した。
キッズたち、おばちゃんが質問の時間だいぶ取っちゃってごめんね。
でも、おとなだってまだ何か追っかけて、わくわくしていたいんだ。
キッズたち、おばちゃんが質問の時間だいぶ取っちゃってごめんね。
でも、おとなだってまだ何か追っかけて、わくわくしていたいんだ。
忘れずにいたいんだ。
by ikumishikawa
| 2014-02-18 00:31
| 日々