広告デザイン科

また、学生になりました。

独身でいたなら、こんなのんきなことを絶対に言っていられないだろう、と思いながら
心の中で夫に感謝しつつ、いえ、ちゃんとことばでも感謝を伝えつつ、甘えさせてもらっています。

以前ハローワーク主催の職業訓練でwebデザイン科を卒業、そして広告代理店に事務の仕事でなんとか拾ってもらったけれど…
デザインは外注で、実際にデータに触れるのは入稿のタイミングだけだった。

現実はきびしく、シロートはそう簡単にクリエイターの世界には入れてもらえませんでした。

それでも業界の仕事の流れを知り、日々グラフィックに囲まれている業務は楽しかった。
校正をしながら、デザイナーの手によって形になっていく原稿を見ているのは面白かった。

今回離職し、またハローワークのお世話になることになったのですが、
友人から教えてもらったこの訓練を知り、もう一度頑張ってみようと応募しました。

このタイミングで開催されること、そして受講が許されたこと、とにかくラッキーだと思う。
真里さん、ありがとう。智之くん、ありがとう。

半年間、そしてなかなかハードな内容だと聞いているけど、とにかく半年後、その先も
「あの時行くって決めてよかった。あー頑張ってよかった!!」
ってでかい声でいえるように頑張ろう。


来年3月の自分へ。

どんなわたしになってるの?
新しい道を切り開いているのかな。

自分にできることに自信がなくても、相変わらずでも、
小さくてもやってて楽しいって思えることを続ければいいよ。

応援してくれるひとがいる幸せを忘れないように。当たり前ではありません。

楽しいことはまだまだ、たくさんある。



【追記:2015/6/20】

「広告デザイン科」というタイトルで検索して、万が一この記事にたどり着いて読んでくださっている方のために。
もし今浜松市の職業訓練(デザイン科)受講を検討しているのであれば、そして通いながらも「これは果たして実になるのだろうか」と疑問に思っている方がもし読んでいるとしたら、こう言いたい。
迷わずいこう。だいじょうぶ。身を委ねよう。

通いながら私が一番気になっていたのは、こんなに地道でしんどい授業、ちゃんと何かにつながるのだろうかということ。
そうです。卒業後の進路。デザイン科を卒業すればデザイナーとして就職できるのか?ということ。
実際、デザイン関連の仕事に就職できるのは1割か2割程度と思った方がいいです。
定員が15名なので、多いときで5人、少ないときで1〜3人。
でも確実に、それだけの人たちは関連の仕事に就けるということです。
わたしたちのときで、5人だった。(これはたまたまデザイン関連の求人が増えていたせいもある。10月〜3月訓練だったので年明けから春にかけて増えていた。でも毎年その時期に増えるというものでもないと思う)もっと多いときもあるかもしれない。
就職はご縁だから、ちょうど卒業のタイミングで、出ている求人の中で自分に合うところが見つかるかというと相当に難しいもんだろうと思う。

言いたいのは、自分次第だということ。
これを機にデザイン業界にもぐり込みたいなら、どんな形であれ、絶対にその2割に入ってやるという気持ちでいなきゃいけない。
のんきに構えてじっくり選んでいる場合ではない、という意味である。

卒業後にゆっくり探すという選択肢は、かなり険しい道になるでしょう。
未経験の人間を採用してくれる程門戸が広く開かれている業界ではない。間が空いてしまうと、卒業してすぐは何してたの?という感じ。
そうこうしているうちにせっかく覚えた知識は経験と結びつかないまま、記憶の彼方に消えていってしまう…
(でもそこからまたデザインとは別の道があれば、またそれも良しかもしれません。)
「新卒」「卒業したて」というタグが付いた状態は、ただの未経験よりはマシです。
企業にとっては使う仕事によれば取りやすい。そして当人は、本物の新卒にはない社会人経験をアピールできる。
言葉が悪いかもしれないが何でもいい。とにかく入れそうな扉にまずは飛び込んでみてはどうでしょう。
いきなりデザイン事務所でなくても、制作の仕事はある。
求人誌、チラシだけの制作、企業のインハウスデザイナー、印刷会社、代理店。
個人的な意見だが、デザイン事務所に新卒でいきなり入っても個人間の競争が激しくて、よっぽどじゃないとつぶされてしまうような気がする。印刷会社とかの方が、社風にもよるけどややのんびりしているので、育てようという余裕があるような。
浜松では印刷会社が広告代理店のような仕事を請け負っているので、割と制作の仕事がある。ただ、印刷会社とプロダクションとでは求められている仕事が違うのでそこで苦しむこともあるけれど。

ひとつ大事なのはステップアップのためとはいえ、自分自身が耐えられるかという点は譲ってはいけない。そこだけは面接の場面なりいろんなところで嗅覚を研ぎすませて、「やってけそう」と思ったところにしないと駄目です。
悲しいことに最初に入った場所でひどい目にあって、自分でその後の道を閉じてしまった同期もいました。そうなることは本当にもったいないです。

安心できたのは、卒業生の方々がいろんな方面で活躍されているという話を聞いたとき。
デザイナーだけでなく、コピーライターを経てブランディング会社を立ち上げた人、カフェ経営。おにぎり屋さん。
同期にも、制作志望だったけど営業としてデザイン事務所に入って、クリエイティブディレクターのような感じになってバリバリやっている人間もいるし、テキスタイル志望で志望通りの企業に就職したり…映像の方に行った人間も。
デザイン科での時間がそれらのスタート地点になっているとしたら、それってすごいことなのでは。

幸いわたしは、この広告デザイン科が人生のターニングポイントになった。
たくさんの後押しのおかげで、今そう言えるけれど、今後どうなるかわからない。そう言える自分でいたい。
当時のわたしは卒業2ヶ月前ぐらいから徐々に就職活動をし(学校に求人が張り出され、大体みんなそれぐらいから始める)、1ヶ月前に印刷会社に制作の仕事で拾ってもらえた。32歳、もちろん未経験だ。
でもおそらくデザイン科の前に1年、広告代理店での事務の仕事が「経験」として少なからずカウントされていると思う。
制作の仕事ではなく、営業のサポートで、印刷物や広告の流れを理解していたので(ただそれだけのことだが)とにかくこの業界に居たということが効いた。そこまでステップアップを計算していたわけではなく、入れる最初の扉がそれしかなかっただけだった。そのときの制作の側に回れない悔しさがあって、デザイン科に入校した。
結果的に最初の扉が、次の扉を用意してくれた。

卒業後のことは、しがみつけばどうとでもなる。あきらめなければ道はどこかにある。
その土台とチャンスは、デザイン科がしっかり作ってくれる。
デザインに対する心構えから、アイデア出し、制作技術まで。インプットからアウトプットまで日々鍛える。
まずは鉛筆削り。デッサン。製図。烏口。デザイン史。
基礎的なこともふまえ、ソフトを使用した実習で技術のベースを習得できる。
課題は次から次へと課され、あたかも仕事の納期を経験させるかのような過密スケジュール。
常に人と比べられながら、クリエイティブであるためには自分はどうするかを考えさせられる。
人にもよると思いますが、相当きつい。へこたれる。苦しい。まるで修行のようです。
そこでそんなにつらい思いしてデザインに向き合ったはずなのに、現場ではもっと叱られました。
甘い。
誰も見ていないような細部まで徹底的にどれだけやれるか、正解のない答えを探し続けて、それでも最善を求め続けられるか、その苦しみの始まりを、デザイン科で経験したのだと思います。
技術を学ぶ場でもありながら、先生方が授業で伝えようとしてくださったのは、「ものを創ることへの覚悟」だったのではないかと、後になって気がつきました。

やはりデザイン科だけあって、クラスの皆は手先が器用で、デッサンやイラストもうまく、不器用な私はクラスメイトと自分を比較して本当につらかったけど、思いっきり身を委ねて浸かって、悩みまくって良かったなぁと思える。
最初からうまくいかなかったから、自分が好きと思えることは何か考えられた。
本当に就職口が運良く見つかるなんて思ってなかったし、本気で業界に飛び込む勇気もなかったくせにたくさんのラッキーが重なって得られたものだけど、どこかで覚悟を決められてよかったと思う。
そう思わせてくれる時間が、デザイン科にはある。
気がつけば背中を押されている。

何かを始めること自体は、意外と簡単。
本当に難しいのは続けること。
好きだからこそ、やれるっていうのはあると思います。
まずはぜひ、やってみてください。




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by ikumishikawa | 2012-10-02 18:27 | クリエイティヴなこと | Comments(0)


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